日本学術振興会 特別研究員

毎年10月の後半に発表がある学振の採用結果.

正確には「日本学術振興会 特別研究員」ですね.

噂ではその年度の研究員への年末調整の案内が来た翌週に発表があるとか.

ほぼすべての博士課程の学生にとって避けて通れない選考ではないでしょうか.

学振の特別研究員にはDC1とDC2があって...云々とか選考に通るための申請書の書き方は...云々とかはネット上にたくさんあるのでそちらを参考にしていただければと思います.

 

今回は「面接選考」についてまとめたいと思います.

 

学振の「面接選考」

およそ9割の研究員は5月に提出した申請書で採用が決定されますが,残り1割程度のボーダーに残った場合は「面接選考」に進むことになります.電子申請システム上で確認すると”あなたは「面接選考」に進まれました”という表記になっています.私も実際に面接選考になりました.

電子申請システムで結果を確認した際に面接日程が決定されており,面接に参加できるかどうか確認されます.もちろん不参加であれば採用はされません.

面接の時期は11月末~12月の初めといったところです.東京都千代田区麹町にある本部に選考を受けにいくことになります.

 

面接の内容について

面接は一人10分でプレゼンテーション4分の質疑応答6分となっています.

何年か前まではポスターによる発表だったようですが,ここ数年でプレゼン形式になったようです.

発表内容は申請書とほとんど同じ内容で

  • これまでの研究業績
  • 研究目的および特色
  • 申請者自身のアイデアやオリジナリティ
  • 研究の課題と解決方法

を述べる必要があります.共同研究をされている方は更に全体のテーマにおける申請者自身が取り組む内容を述べる必要があります.

 

発表内容における注意事項

面接選考が決まった際に学内でも何度か面接練習を行い,その際に口を酸っぱくして言われたのが

  • 審査の先生方は申請分野全体から選ばれるため,専門用語は使わず分かりやすく説明すること
  • 申請書提出時点(5月)からの研究業績をアピールすること

の2点です.

特に申請書提出後からの業績が重要らしく,"その間もしっかり研究して成果をあげましたよ"とアピールすると良いそうです.

 

面接結果は12月25日に発表でした.書類選考と同じように電子申請システム上での開示です.

 

学会などの持ち時間15~20分で喋るのと違い,上記の内容を簡潔に4分でまとめるのは結構骨が折れます.また発表資料を印刷して持っていく必要があるため,あえて”読ませる”スライドを作るのも手かもしれません.

ただ面接を受けた感想としては,物凄い流れ作業でこれで受かっても落ちても研究者としての資質は測れないのでは?といった感じです.

 

申請書の書き方のサイトは山ほどあれど,面接選考の内容はほとんど出てこなかったので今回まとめました.

誰かのお役に立てれば光栄です.

 

今日はこの辺で...